今日もどうでもいい話です。
毎日どうでもいい話ばかりですみません。
キヤノンが業績の下方修正をアナウンスしました。
キヤノン副社長「1-3月のマイナスあまりに大きい」、業績下方修正で(ロイター)https://jp.reuters.com/article/canon-results-idJPKCN1S00R6
昨今はスマホのカメラ機能の充実によりデジカメ市場は急激に縮小し、その煽りを食らっている、という経済ニュースらしい書き方です。
ただ、元キヤノンファンの目からすると、原因は市場のせいだけでもないように思えます。
最近のキヤノンは率直に言って、ファンが魅力を感じる商品が少ないです。
特に以下の3つが問題です。
1. 4K動画機能を軽視している
2. ボディ内手ぶれ補正機能を実装できず他社に遅れている
3. 3つのマウントがあることが足枷になりうる
それぞれを個々に書くと字が増えてしまうのでサラッといきますが、1でキヤノンは4K動画機能で出し惜しみ? によりかなりライバルに遅れました。結果、キヤノンを愛用していた多くのYoutuberやビデオグラファーがここ5年くらいで急激にソニーやパナソニックに流れました。元々動画が弱かったニコンでさえ最近は良いものができており、今はキヤノンの一人負けといっていい状態です。
2でキヤノンは去年、公式には「手ぶれはレンズ側で補正するのがよい」と主張しています。しかし内実は特許の問題でボディ内手ぶれ補正を実装できないようです。それでも、今年後半くらいにはボディ内手ぶれ補正を実装できるという噂です。
しかしそのときはそのときで「レンズ側で修正した方がいい」といってたあの話はなんだったのか、という問題も出るでしょう。キヤノンは技術で苦戦し、もし技術で乗り越えても今度は論述で苦戦する、という苦しい状況です。
3はマウントという大きな選択肢が3つもあることで、ユーザはどれを選べばいいのか迷ってしまいます。主要なマウントが1社で3つもあるのはキヤノンくらいです。
上記3つの重い課題がキヤノンにはあるので、記事内で田中副社長がおっしゃる「事業のポートフォリオ転換は着実に進展しており、これをさらに加速させ、来年以降の回復につなげていく」というシナリオがすんなり進むのか、私はかなり懐疑的です。
逆にいえば、キヤノン復活のカギは
1. 4K動画機能を充実させてビデオグラファーにもう一度振り向いてもらう
2. ボディ内手ぶれ機能を実装する(釈明は別途考えるとして)
3. マウントを整理して、一つか二つに絞る(具体的にはEF-Mに見切りをつける)
でしょう。
ただ、文字に書くのは簡単ですが、実現はかなり難しいでしょう。
特に3は、キヤノンの場合戦略的に中途半端なEF-Mマウントが下手に売れているので、整理は難しいと思われます。
とはいえ、デジカメ市場が縮小している中で3マウントを維持するのは無駄が多すぎるので、どこかのタイミングで取捨選択は必要になるでしょう。
大企業キヤノンが将来を見据え思い切った決断ができるのか、それとも豪華客船のように知らぬ間にゆっくり沈むのか、気になるところです。
以上、どうでもいい話でした。
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- 2019/04/26(金) 23:30:00|
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