こんばんは、舐め好きハニーです。
連日ウインブルドンテニスは熱戦が繰り広げられています。
女子はハレプ選手がウィンブルドン初優勝しました。
男子決勝はライバルのナダル選手に勝利したフェデラー様が、まもなく決勝で世界1位のジョコビッチに挑みます。
もうすぐ22時から試合が始まります!
「ハニーさんのブログの影響で最近テニスを観ています」
とありがたいお声をいただいております。大変恐縮です。一方で
「ルールがいまいちわかりません」
との声も聞きます。ネットやアウトといったポイントはわかるものの、用語関連がわかりにくい、というご意見をよく聞きます。
そこで「ここをおさえておくと楽しい」というポイントをまとめておきました。
(初級編)スコアの数え方
テニスのスコアの数え方は独特です。
1点…15
2点…30
3点…40
4点取ればそのゲームを取ります。
なお3-3になったらデュースとなり、2点差をつけた方がそのゲームを取ります。
ちなみになぜ「15, 30, 40」なのかは諸説ありますが、スコアに時計を使って、1/4ずつ針を動かしていた、という説が有力です。
ちょうど4点で時計の針が一周したらゲーム獲得です。
でも「なら3点は45では?」という疑問がわきますね。
それは「45-15だとフォーティーファイブフィフティーンとなり、くどい」など、言うのが面倒で「フォーティーでいいんじゃね?」となった説が有力です。
でも、本当かどうかはわかりません…(汗)。
(中級編)キープとブレイク
自分のサーブでゲームを取ることを「キープする」といいます。「守る」などとも言います。
一方、相手のサーブでゲームを取ることを「ブレイクする」「破る」などと言います。
プロテニスの試合では、サービスゲームをキープすることが最も重要であり、基本戦略です。
なぜなら、特に男子はサーブ力がすごく、圧倒的にサーバー有利だからです。
そのため試合は基本的にサービスキープ合戦となります。
そんな中、数少ないブレイクチャンスでブレイクすることで、セットを取ることができる、という感じです。
お互いブレイクできずゲームカウント6-6になることもよくあり、その場合はタイプレーク(7点先取)になります。
女子はサーブ力が男子よりは弱く、ブレイク合戦になることもありますが、それでも試合の進め方の基本戦略はサービスキープです。
例外としてジュニア(小学生など)の試合では、まだストロークに比べサーブの技術が未熟で弱々しいので、リターン有利、ブレイク合戦になったりはします。あとは私のようなアマチュア愛好家レベルもサーブが下手っぴなのでリターン有利だったりします(汗)。しかしレベルが上がれば上がるほど、サーバ有利のキープ合戦になっていきます。
ちょうど野球に例えると、キープは自分が守備で、そのイニングで相手を0点に抑えるようなものです。
ブレイクは攻撃で点を取るようなものです。
野球で0点に抑え続けていれば負けることはないように、テニスはサービスキープさえ続けていれば、負けることはありません。
サービスキープが基本であり、きわめて重要です。
一方で、野球で攻撃で1点以上取らないと勝つことができないのといっしょで、どこかで相手のサービスをブレイクしないと勝つことができません。なのでブレイクポイント(15-40、30-40など、あと一本取ればブレイクできる局面)はリターン側はチャンス、サーバー側はピンチとなります。
サービスのキープとブレイクがわかると「負けることはない」と「勝つことができない」の微妙なニュアンスの違いも見えてくると思います。
テニスの1セットはお互いのブレイクの差で決まります。
(上級編)サーブでのポイント獲得率
テニスはサービスキープが重要、と書きました。
そのためには、以下の指標が重要になります。
(表記は
ウインブルドン公式サイトより)
First Serve % In(ファーストサーブが入る確率)
Win % on 1st Serve(ファーストサーブで得点できる確率)
Win % on 2nd Serve(セカンドサーブで得点できる確率)
端的に言うと「ファーストサーブが入り、かつポイントが取れる。そしてセカンドサーブでもそこそこポイントが取れる」ならば、サービスを安定してキープでき、勝利に近づくということです。
それがどれだけ実践できているかがわかるのがこれらの指標です。
特に、一番重要で、強いプレイヤーほど高いのは、セカンドサーブでの得点率です。
セカンドサーブは入れることが前提となるため、どうしても甘くなりがちで、リターンの良い選手にはどんどん攻められます。そうなるとサービスキープに四苦八苦することになり、何回かはたまらずブレイクを許すことになるでしょう。
しかし強い選手であるほど、厳しいセカンドサーブを打ち、相手に簡単にはポイントを与えません。
ジョコビッチ、フェデラー、ナダルなど超一流はツアーの年間平均で55~56%前後です。
この指標が50%を超えると、かなり優位にサービスキープができるでしょう。
私が崇拝するテニスの神様、ロジャー・フェデラー様は「テニスで最も重要で練習すべきショットはセカンドサービスだ」とおっしゃっています。
セカンドサーブ得点率は、そのまま世界ランキングに近似するくらい、最重要な指標です。
ちなみに先日の準決勝のフェデラーvsナダル戦はどうだったかというと
(数字はフェデラー、ナダルの順)
First Serve % In(68% 64%)
Win % on 1st Serve(73% 74%)
Win % on 2nd Serve(62% 48%)
この数字を見る限り、ファーストサーブは入り、得点率ともあまり差がありませんが、セカンドサーブで大きく差がついたことが明白です。
フェデラーは自分のセカンドサーブで62%も獲得、つまり攻め込まれず優位を保っていたといえます。
そうなればサービスキープは楽です。
一方ナダルはセカンドサービスでポイント獲得率が半分を割り込みました。リターンでフェデラーに攻め込まれていたことが数字からも明らかです。当然サービスキープに苦労し、ブレイクを許すことになり、セットも奪われます。
準決勝は僅差のゲームでしたが、それでもお互いのセカンドサーブでの攻防が勝敗を大きく左右した、といえるでしょう。
こうした数字はセット終了時のスタッツで出ることが多く、またウインブルドン公式サイトではLiveで数字を見ることができます。
数字を見なくとも「セカンドサーブでも得点できているか、あるいは攻め込まれポイントできていないか」を肌感覚でもよく観察すると、戦局が予想できます。
ちなみに、あくまで私の個人的な感覚ですが、数字評価はこんな感じです。
First Serve % In(70%以上…素晴らしい 60%台…まあまあ 50%以下…大苦戦)
Win % on 1st Serve(80%以上…素晴らしい 70%台…良好 50%以下…大苦戦)
Win % on 2nd Serve(55%以上…素晴らしい 50%以上…良好 40%以下…大苦戦)
是非観戦の一助になれれば、と思います。
さて、決勝戦が始まりました!
以上、どうでもいい話でした。
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- 2019/07/14(日) 22:10:00|
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